ニキビやアトピーなど、肌トラブルを抱えている人に有名なビオチン療法。
直ぐに効果が出る人もいますが、基本的には長期的な治療法になります。私は手湿疹治療として約3カ月試してみました。
ビオチン療法について
アトピーなど肌トラブルを抱えている人は、ビオチンという皮膚や髪の健康に関係する水溶性ビタミンが不足しているんだとか。そこで、サプリで積極的に摂取して治そうよ!という話らしい。
日本で有名なのは掌蹠膿疱症(しょうせきのうほうしょう)の治療ですね。他にも手湿疹やニキビ、乾癬(かんせん)治療でも使われます。
ビオチン療法のやり方・飲む量
1回分(1日3回)
- ビオチン …5㎎
- ビタミンC …300~400㎎
- 整腸剤(酪酸菌/ミヤリサン)…40㎎
この3つを同時に、1日3回摂取します。
3回分を一度に摂取しても、吸収できる量は限られています。ビオチン・ビタミンCは共に水溶性。過剰分は尿として排出されてしまうので、必ず分けて摂取しましょう。
なお、ビタミン剤は食後に摂るのが基本です。
ビオチン・ビタミンC・ミヤリサン(酪酸菌)の役割
- ビオチン(ビタミンH)…不足しているビオチンを補う。
- ビタミンC …ビオチンの吸収を助ける。
- ミヤリサン(酪酸菌)…ビオチンを増やす/増えやすい環境にしてくれる。
※ビオチンを餌に増える腸内細菌が多く存在する。そのためサプリ摂取により、逆にビオチンが減少したり腸内環境が悪くなることがあるが、ミヤリサン(酪酸菌)はビオチンを餌にしない。
結果
良くも悪くもならず。悪化しないだけマシ?
基本ビオチン療法は長期戦です。しかし自分には合っていない気がするので中止の予定。悪化はしませんでしたが、何だかピンと来なかった。
ビオチン療法を考える
ビオチンについて
ビオチンは普通の食事で不足することはありません。しかし、生活習慣や体質によって不足(減少)することも。腸内細菌でも合成されるので腸内環境が悪い人はビオチン不足の可能性があります。
ビオチン療法はかなり有名ですが、実は根拠のある研究結果(エビデンス)は発表されていません。
ビタミンCについて【2018-7-19追記あり】
ビオチンの吸収を助けるって理由はなんだかな。。「必ずビタミンCを一緒に摂取!」なんて言うほどの事では無いと思います。
とは言え、ビタミンCは体内の多くの化学反応に関係しています。ビタミンCだけでも肌トラブルに効果ありです。
【2018-7-19追記】
ビタミンCの量を増やしたら手湿疹がほぼ治りました!(ビオチンなし)詳しくはコチラ↓
整腸剤(酪酸菌/ミヤリサン)について
「整腸剤を飲んで逆に調子が悪くなった」ことありませんか?
乳酸菌に代表される善玉菌には、効果が分かっているモノだけでも沢山の種類があります。個人で合う合わないもありますが、それぞれ菌の効果が違います。
その中でも酪酸菌(または宮入菌)はビオチンを餌にしないため、ビオチン療法でミヤリサンが多く使われます。※ミヤリサンのゴリ押しが酷いですが、アシドフィルス菌などもビオチンを消費しません。
しかし、ビオチンとの関係性が明らかになっていない菌が多数あります。同様に腸内細菌(整腸剤摂取の効果)については、いまいちハッキリしていません。
ビオチン療法はオススメ?
長々と文句を書いてきましたが、試してみて良かったです。私に効果はなかったけど、前から気になっていたのでスッキリしました。知名度には理由があるはずなので、試してみる価値はあると思います。
素人考えですが、効果があった人は生まれつきビオチンが極端に少ない人なんだと思います。(またはビタミンCの効果)
私の手湿疹の原因はビオチンでは無かったと言うことでしょう。
ビオチン療法で悪化する原因は?
これもまた推測ですが、腸内環境の悪化だと思います。ミヤリサンが身体に合わず、上手く働いてくれない事は珍しくありません。
また水溶性ビタミンとは言え、これほどの量のサプリを摂取するのが、果たして身体に良いのかは疑問です。何か変だと感じたら、好転反応なんて考えずにスパッと中止しましょう。